私が初めてミリオンライブのアニメ化に期待しだしたのは約7年前の2016年の事である。
前年である2015年にシンデレラガールズのアニメがあり、同じ年のMOIWではDreamingのアニメPVに加え初となるミリオンスターズ全員参戦のツアーが発表され、各公演にリーダーを置いてバトンを繋いだ先の千秋楽幕張公演。ここで発表しなければどこでするんだと考えた私はライブビューイング会場である映画館に向かったのだ。思い返せば人生初のライブであった。
1日目にネクストプロローグ編の告知があり、これはデカい情報は明日だなと期待した2日目。発表されたのはアニメ化ではなく初の武道館ライブであった。この時絶望していたかと言われると全くそうではなかった。武道館でライブをするという事実に興奮していたしそこでアニメ化を発表すると疑っていなかったである。マイナスの感情があるとしたら来年発表なら受験とアニメが被ってしまうなぁといったくらいのものであった。
彼はここから5年以上待つことを知らない。そして1年が過ぎた。
2017年、前年からミリオンライブは武道館に向けて様々な取り組みが行われていた。TAシリーズの発売、ミリラジまえのりの放送、LTFシリーズ発売などが行われていた。ゲッサン版ミリオンライブ(以降ゲッサン)が完結したのもこの頃である。ミリシタが発表されるまでミリオンライブを簡単に布教する唯一の手段とも言えるゲッサンの完結は印象深いものであった。ゲッサンが聖書と言われる所以は内容よりも布教として使いやすい、即ち仲間を増やすためのツールとして便利だったからではないかと私は考えている。
そんな中事件が起きたのはライブ一ヶ月前の2017年2月のことである。sideMのアニメ化が発表されたのだ。あの時のTLの阿鼻叫喚ぶりはよく覚えている。結構酷かったので有名アフィカスブログに取り上げられるほどだった。
そんなに期間は空いていないとはいえコンテンツとしては後輩のsideMに追い抜かされたのだ。ミリオンはアニメ化しないんじゃないのかといった思いが噴出するのも仕方ないと言えるのではないだろうか。
1ヶ月後、4thライブではガミPが登壇し、ミリシタの発表と5分くらいのアニメ映像が発表された。この映像を数年間擦り続けることになるとは思っていない私は親戚に不幸があったためライブに行くことはできず、祖母の家でこれらの情報を知ることになる。そしてまた1年が過ぎていった。
2018年、私は大学に入りマス研に入った。高校時代ミリオンライブを好きな友人は1人しかいなかったため、同じミリオンライブを好きな人が他にもいることに密かに感動した事を覚えている。現地に行くようになったのもこの年からだ。当時の私は、いつか現地でアニメ化発表を見届けるぞと決意したのである。
ミリオンライブとしてはグリマスがサービス終了し、ミリシタの新曲が出始めた頃である。MTGシリーズというミリオンライブの歴史に残るシリーズも始まりこの時期に新規層が多く入ってきたイメージだ。そんな5thライブでは閃光HANABI団と6thツアーが発表された。アニメの発表は無かった。私は終演後、さいたま新都心駅に歩いていく最中先輩に嘆いたことを覚えている。そしてまた1年が過ぎた。
2019年、今のところミリオンライブの全盛期と言える年である。MTGシリーズも終わり、TBシリーズの発売。(今後ラストアクトレスを超えるボーダーは無いのではないかと思っている)劇中劇の質が高い両シリーズは新規層の獲得に大いに貢献した。6thツアーもそれに伴い大成功であり、福岡でのFa公演の後にはSSAでの追加公演も決まった。チケットの倍率も高かったため、席を取る為に必死だった事をよく覚えている。
私としては新規層も多く獲得したこのタイミングこそアニメ化を発表するだろうと考えていた。Flyersのラスサビ前の歌詞も確定演出みたいなものだろうとまで考えていた。
アニメ化の発表は無かった。
発表されたのはアイマス初の野外ライブである。周りのプロデューサーが喜んでいた中、私そっちかぁ、、と少し萎えたことを覚えている。そしてまた1年が過ぎた。
2020年、新型コロナウイルスが来襲してきた。あらゆるライブイベントは中止された。もちろんミリオンライブもである。
ミリオンライブ自体の動きとしてはMTGの次のシリーズのMTWが非常にゆっくりと進行しており、コロナとも相まってか徐々にファン離れが始まっていた頃と思われる。結局虹ヶ咲学園に転校していったイメージが勝手にある。こればっかりはミリオンライブが悪いというかライブと二人三脚だったコンテンツの片方消えたらそうなるよねと納得してしまった。
この時アニメがあったらここまで新規層が離れることは無かったんじゃないかなとは思う。過去のライブ生放送するのはすごい良かったと思うけどね。
そして7thライブが中止になった代わりのイベントとして生コメンタリーというものが行われた。新規情報もあるという事で私はアニメ化を期待して視聴した。もちろんアニメ化の発表はなかった。ここまで来たら様式美である。ここではアイドルがチュパカブラを名乗る姿とその曲が発表された。なんでやねん。
そしてその1ヶ月後、ミリシタ3周年を祝う生放送が行われた。直近の放送を見てもMTWの新ユニットと周年曲発表だろうと高を括っていた私はこの行動にでる。
アニメ化の発表など諦めていたので寝たのだ。すると
この生放送でアニメ化が発表された。
昼寝して起きたらあり得ない量の通知が入っていたのはこの時位である。なんか電話ももらってたし。絶対にアニメの発表は現地で見るぞって意気込んでいたコンテンツの発表を見逃したのだ。ホンマ俺を舐めとんなこのコンテンツ。ただここから更に1000日以上待つことをまだ彼は知らない。そうして1年が経った。
2021年、まだコロナ真っ最中ではあるが制限有りでライブイベントなども開催されるようになった。7thライブもReburnという形で再開催された。この時期半分くらい惰性で追っていた私はチケットの申込みも忘れる位にはモチベーションが無かった。まぁ1日目のレジェガで申し込まなかった事を滅茶苦茶後悔することになるわけだが。だが大した新情報は無かった。アニメ化の発表だけして、以降の続報が全く無い状態にミリオンライブはなっていたのである。TVアニメなのかも分からないし30分アニメなのかすらも分からない。挙句の果てには今ちいかわが放送されている枠でやるんじゃないかとまで煽られる始末。言うだけ言って放置している状況だったのだ。シンデレラガールズではOVAが発表されたのに続報が無いものだから果たして本当にアニメ化するのかといった気持ちを皆持っていたのではないだろうか。
一緒に走ってくれるって言ったじゃん。
2022年、ミリオンライブとしては長かったMTWシリーズがようやく終わり、ソロ4曲目発表とMTSシリーズ(トランプのやつ)が開始された。久々の新ソロ曲、ASとの越境ユニット。更に曲の質も良いということで割と明るい思い出が多かったような気がする。悪い思い出を消しているだけかもしれないが。アニメの続報としては8thでようやく続報が発表され、安堵したことを覚えている。
余談ですが、シンデレラガールズはこの年の4月にライブでU149のアニメ化を発表し、今年の春クールで素晴らしいアニメを放送しました。普通こういうスピード感で放送されるべきだとは思う。ありすの家が僕の実家に似てる以外は完璧でした。
そして2023年である。気づけばアニメ化を願い始めて7年経っていたし5thの頃に発表されたシャニマスも一緒にアニメ化することになっていた。そりゃジジイとも言われるようになる。アニメ化に対して思うことが無いのかと言われれば言いたい事はたっっっっっっくさんある。そもそも最初願い始めた時はミリオンライブもいつか手書きのライブシーンで動いてくれるんだろうなと思っていたしそのアニメが見たいって欲は確かにある。だいたい発表から3年待たすアニメって面白いのか？とも思っている。なんならTVアニメを劇場で先行上映ってなんやねんって思ってるし。ただ自分が思い描いていたものと違うから面白くないって決めつけるのは勿体無いと私は思っているのでちゃんと見て評価したいなと考えている。3年待たせたのもアニマスの1年に合わすために遅らせたって考えたらそこまで悲観する必要もないのではないだろうか。
いよいよ7年待ち続けた先の明日である。最高傑作であろうとゴミアニメであろうと私はアニメ版ミリオンライブを見届けたいと思う。劇場に行くまでもねぇよって人は10月から一緒にアニメ見ような。半年だけミリオンライブに付き合ってくれ。
こんな大層に書いてるけど明日動いてるアイドルたち見たらそれだけで泣いちゃうんだろうな。デカ目のタオル持って行こうかな。
